一次卸、二次卸、ときには三次卸と多段階な卸売機構を伝統的に有してきたことです。 近年は一次卸から直接、小売店や最終ユーザーに商品が流れる方向に変化してきていますが、それでもまだ二次卸が介在する商品流通のウェイトは依然として少なくありません。
一般的に大規模小売業や大手ユーザー(工場などの需要先)は一次卸売業と直接の取引を行いますが、中小規模小売業や中小のユーザーは二次卸売業から仕入れることが多いようです。 欧米諸国と比較して二次卸売業が多いことは、中小小売業が相対的に多いことも1つの原因とみることができます。
別の理由としては、有力な一次卸売業が特定メーカーの特約店や代理店になっており、中小卸売業は特約店や代理店として指名されないので、二次卸売業の地位に甘んじなければならないことがあげられます。 一部のメーカーは特約店や代理店という契約関係の卸売業を指定卸として組織化するにとどまらず、地域別に特定卸売業を系列化しました。

系列化された卸売業は特定メーカー商品を専売する卸売業です。 いずれにしても日本の卸売機構は、特約店、代理店、系列化卸売業など、欧米諸国にみられない特徴を有しています。
一方、小売機構には約160万の小売店が存在しています。 160万店という数字は先進国の中でも有数の数であり、アメリカの全小売店数に匹敵するほどの数です。
国土面積で約25分の1、人口で約2分の1の日本がアメリカと同数ほどの小売店を有するわけですから、いかに過多な小売店数であるかおわかりいただけるでしょう。 その主たる原因の1つは、依然として膨大な数の0細小規模な小売店が存在していることです。
このような実態から日本の小売機構の特徴として。 過多性、細性などが指摘されています。
細小規模であっても、私たちの生活に身近な所に小売店が存在することは、きわめて便利なものです。 おそらく日本は世界で有数の便利性をもった小売機構の国であるといえるでしょう。
日本の卸売機構、小売機構は、結局、日本人の生活の安定維持のために不可欠な日本的な社会的組織として存在しているものです。 日本の流通機構の特徴についてふれたのは、ここのテーマである物流活動がこの日本的流通機構をベースに展開されており、まず流通機構の概要についての理解が必要だと考えたからです。
流通活動の構成流通活動は、生産された商品を消費者に届けるための活動ですが、この活動は現実的にはどのような内容の活動によって行われているのでしょうか。

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